4歳と北八ヶ岳・白駒池へ|電車とバスで行く山小屋2泊3日、苔の森を歩いた親子旅

2026.07.30

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4歳の夏休み。今年も、山好きの夫が「長野に行きたい」ということで、7月に行ってきました。
場所は北八ヶ岳の白駒池(しらこまいけ)。夫が何度も一人で訪れ、テント泊をしてきた場所です。

山の中だと雨が降ったらどうしようと心配になりますが、ここなら「雨が降ってもきれいだよ」と夫が言っていた通り、雨上がりの美しい苔を楽しむことができました。
北八ヶ岳の白駒池周辺は「苔の森」として知られていて、雨の多いこの地域ならではの景色なのだそうです。

4歳の娘は、虫眼鏡を片手に苔や花、虫を観察したり、岩場をアスレチックのように楽しんだり。
昼間は森を歩いて、夜は涼しい場所で眠る。そんな夏の高山を、家族で楽しみました。

そして私も娘も初めての山小屋泊は、思っていたよりも快適で、おいしい旅でした。

食事は毎日宿でいただく。山小屋に必要なものが揃っているから、荷物も思ったほど多くない。ザック1つと、ベビーキャリーを担ぎ、公共交通機関で行きました。

標高は2000mを超えますが、新宿駅から特急あずさとバスを乗り継いで、3時間ほどでアクセスできます。バス停や駐車場も近く、自家用車でも訪れることができます。

登山用の装備が必要なエリアもありますが、池を1周するルートは木道が多く、子どもと歩いて1時間ほど。登山の装備がない方はこのコースを散策して楽しむのもいいと思います。

まるで絵本に出てきそうな三角屋根の山小屋「麦草ヒュッテ」、白駒の池を眺めながら泊まれる山小屋「白駒荘(しらこまそう)」と、二つ泊まってきたので、4歳との子連れ登山・子連れハイキングのコースとあわせてレポートします。

今回の旅データ

  • 年齢:4歳1ヶ月
  • 日数:2泊3日
  • 宿泊:麦草ヒュッテ(1日目)+白駒荘(2日目)
  • アクセス:新宿駅 → 茅野駅(特急あずさ)→ 麦草峠(アルピコ交通・麦草峠線)
  • 歩いたコース
    2日目|麦草ヒュッテ → 白駒荘 → 高見石小屋 → 白駒荘
    3日目|白駒池一周(途中で青苔荘に立ち寄り)

【目次】
あずさ+バスで行く、北八ヶ岳・白駒池へのアクセス
1日目|麦草ヒュッテに宿泊
2日目|白駒荘へ。高見石小屋往復
3日目|白駒池一周ハイキング
子連れで北八ヶ岳へ行って分かったこと
  ├ 実際の歩行時間とコース
  ├ おいしいものを目指すハイキングが、子どものモチベーションに
  ├ 山歩きに持っていってよかったもの
  ├ スニーカーでも歩けた?子どもの服装と装備
  ├ 子連れで山小屋に泊まる前に知っておきたいこと
  └ 不便と贅沢。山小屋で過ごした2泊3日
娘と北八ヶ岳を旅して


あずさ+バスで行く、4歳子連れ北八ヶ岳・白駒池へのアクセス

車を持っていない我が家でも、電車とバスだけで行けるのが今回のルートの気に入っているところです。

朝6時過ぎに起きて、前日に用意していたおにぎりとフリーズドライのお味噌汁で朝ごはんを食べ、向かいます。新宿から、特急あずさに乗って茅野駅まで、乗り換えなしの約2時間。お昼ご飯の時間に充てると、ちょうどいいと思います。

茅野駅でバスを待つ間に。子連れに便利な駅直結「ベルビア」

茅野駅に着いた後は、白駒池へ向かうバスの時間まで1時間ほどありました。

ここまで座りっぱなしだったので、少し体を動かしておきたいと思い、あえてバスの乗車時間をあけて外を散歩する予定でした。…が、茅野駅は想像していたよりとても暑い。

外を歩くのは難しそうだったので、駅直結の駅ビル「ベルビア」へ。

ここが想像以上によくて、白駒池や北八ヶ岳方面へ向かう途中、茅野駅でバスを待つ時間がある子連れ旅行にはとても便利。

0〜3歳の子どもが過ごせる広場「こども館 0123広場」(市外の方も利用可能)や、絵本と畳のスペースがある「みんなの図書館」など、小さなお子さん連れの方にも良さそうです。

特に1階にある「8PEAKS(エイトピークス)」はとてもおしゃれで驚きました!

フードコート「8Peaks DINING」では、地産地消をコンセプトにした「八ヶ岳の食」を楽しめます。
帰りに「漆楽キッチン ponopono」でおにぎりと味噌汁、「totono cafe」で「みんなのテンホウ」コラボの餃子を買いました。

ショップ「8peaks market」には、おしゃれなパッケージのアイテムがずらり。お土産にもぴったりです。

本屋さん「今井書店」や、休憩スペース「8Peaks living」にはたくさんの椅子と、自由に読める絵本や雑誌があったり。

半日くらいは過ごせそうだなと思ったので、白駒池や北八ヶ岳へ向かう前後に茅野駅で時間が空いても、ここでバスの時間までゆっくり過ごせそうです。(ちなみにバスのチケットもこちらで購入できました)

12時半頃、茅野駅から麦草峠へ向かうバスに乗車。朝が早かったので、みんなで寝てしまいました。笑

山道はかなりくねくねしていたので、寝てしまうくらいがちょうどいいかもしれません。(ちなみに私は帰りに酔いました…酔い止めがあると安心です)


1日目|麦草ヒュッテに宿泊

バスを降りたら目の前が山小屋。標高2127mの麦草峠へ

13時半頃、麦草峠に到着。バスを降りた瞬間、空気がひんやり。標高は2127m。夫に「バス停から徒歩10秒で山小屋に着く」と言われていましたが、バスを降りると、本当に目の前に山小屋がありました。今回最初に泊まるのは、赤い三角屋根がかわいい「麦草ヒュッテ」。チェックインをしつつ、娘は長野の牧場のアイスクリームを食べて一休み。

山小屋デビュー。麦草ヒュッテで過ごす夏の夜

部屋に案内してもらうと、娘は早速リュックから虫眼鏡を取り出しました。今回、娘が自分で選んでリュックに入れたのは、おやつ、マイカメラ、シール、そして虫眼鏡。前日の夜からリュックを背負って、靴まで履いて準備していたくらい楽しみにしていました。(行くのは明日だよ〜って5回くらい言った)

山小屋の周りをお散歩していると、突然雨が。宿に戻ると、スタッフの方が娘に「何かいた?」と気さくに声をかけてくれて。子連れで山小屋、大丈夫かな…?と心配していたのですが、なんだか受け入れてもらえているような感じがして、正直ホッとしました。

山の天気は変わりやすい

夕方はお風呂へ。18時になると夕食。揚げ物やスイカなど、たくさんのお料理が並びます。娘はとうもろこしが一番のお気に入りでした。子ども用のメニューではなく、大人と同じ食事を出してもらい、子どもにはリンゴジュースも、私たちにはワインまで。山小屋で飲むワインって、贅沢だなぁ。

食事の後は、お布団へ。娘はハンディファンをつけて、枕元に水筒を置いて、だらだらして最高そうです。笑
私は旅に出るとき、あえて部屋でごろごろするのが好きです。いつものように家族でご飯を食べて、布団に入って、漫画を読んだり、お酒を飲んだり、それぞれが好きなことをして過ごす。今日はその場所が、標高2000mを超える山の上。

麦草ヒュッテは、個室もきれいで十分な広さがあり、お布団も3つ用意してくれていました。部屋にはコンセントもあります。クーラーがいらないくらい涼しくて、窓を開けていると涼しい風が入ってきて、夜は長袖でちょうどいいくらい。東京では猛暑の日。クーラーのない部屋で、こんなに快適に眠れるなんて。夏の高山って、いいなあ。


2日目|白駒荘へ。高見石小屋往復

麦草ヒュッテから白駒荘へ。4歳と歩く苔の森

翌朝、5:40に起床。夜中にずっと雨が降っていたからか、部屋から見える景色が幻想的で驚きました。でもすぐに見れなくなってしまい、今ではどんな風景だったかもあまり思い出せなくて、本当に幻だったのかな、と思いました。

朝ごはんがとてもおいしくて、食後のあったかいコーヒーがうれしい。

9時過ぎに麦草ヒュッテを出発。目的地は、まずこの日に泊まる山小屋「白駒荘」へ行って荷物を置くこと。そして、その先の「高見石小屋」まで歩いて、名物の揚げパンとピザを食べることです。

娘は苔の森を歩きながら、虫眼鏡で何かを探しています。

苔をそっと触って、「くすぐったい」「ふわふわ」と言っていたり。水色のトンボを見つけたり。この日は7月の平日なこともあってか、すれ違う人も少なく、何度も来ている夫も、その静けさに驚いていました。聞こえるのは、鳥の声。娘も「静かな森だね」と言っていました。

1時間15分ほどで、白駒荘に到着。少し休憩。娘は大きなソフトクリームを食べたり、私はほおずきチーズケーキとコーヒーをいただいたり。いっぱい歩いた後は、甘いものがしみます。

白駒荘から高見石小屋へ。4歳と歩く岩場の多いルート

少し休んだら、11時30分頃、高見石小屋へ向かいます。

ここからが、思っていたより大変でした。後で気づいたのですが、ハードな道と緩やかな道があり、私たちは知らずにハードな方を選んでいたようです。4歳の娘と歩くにはなかなか激しい、岩場の多いルートでした。

ただ娘はというと、岩場があると、むしろ楽しそう。木道も、木の根っこも、岩場も、アスレチックのように、ひとつひとつ越えていきます。

雨が降っていたら滑りやすかったと思うので、晴天で本当にラッキーだったと思います。

高見石小屋の名物「あげパン」とピザ

13時過ぎ、高見石小屋に到着。1時間半の登りを、自分の足で歩き切りました…!すでにこの日はトータルで3時間弱歩いています。(想定していたよりも時間がかかったので、もう少し早めに出発できるとよさそうです)

到着後はあげパンとピザを食べました。全種類がセットになっていて、山で食べるあげパン、本当においしかった。ピザもあっという間に無くなりました。(娘にほぼ取られた)

また、売り切れることもあるので、心配な方はお早めに。(この日はラスト1のピザでギリギリ食べられました。泣)

高見石展望台へ。登った先に広がるご褒美のような景色

あげパンとピザで一息ついたあと、小屋の横にある高見石展望台に登りました。登るのはなかなかハードで、ほぼよじ登るような形に。

私は途中で断念してしまいましたが、夫と娘は頑張って一番上まで。ご褒美のような景色です。

帰りは比較的ゆるやかなルートを選び、途中からベビーキャリーへ。体重的にも、今回でベビーキャリーは最後かなと思います。娘が赤ちゃんの頃から使ってきたベビーキャリー。こうして山の中で使うのも、これが最後かもしれないと思うと、感慨深いものがありました。

山ですれ違う人たちが、娘にくれた「がんばれ」

今回の旅で、私が一番印象に残ったのは、山で出会った人たちのことでした。すれ違う人たちが、「がんばれ!」「何歳?」「ここまで歩けてすごいね」と、娘に声をかけてくれる。余ったからと、娘にあげパンを分けてくださったこともありました。

娘はそのたびに嬉しそうで、何度も「やさしくしてもらったね」と私に話していました。

登山服を着た人たちが行き交う世界。

娘も、その世界の仲間に入れてもらったような、そんな気持ちになりました。

白駒池のほとりに泊まる。白駒荘で過ごす2泊目

夜は「白駒荘」に宿泊しました。白駒池の目の前ということもあり、宿泊客も多く、賑やかな印象でした。

池を眺めながら飲むビールが最高で、外は涼しくて、東京の暑さが嘘みたい。夕食は、地元の野菜やお米などを使った、たっぷりの食事。

お腹いっぱいになって、この日も食後は部屋でごろごろ。この時間が、意外と大事なんだよなぁと思ったり。

ちなみに、今回は二つの山小屋に泊まりましたが、どちらかに1泊2日で訪れるのもよさそうです。

でも、この山小屋をハシゴして、子どもを連れて連泊することは、私にとっては衝撃的な体験でした。

山小屋同士の距離感や、子連れでも泊まれること、アクセスの良さ。いろんな条件が重ならないと、なかなかできない旅だと思います。

白駒荘では、宿泊していた方から「今日泊まるの?」「何歳?」と声をかけてもらい、「昨日も泊まったの。4歳」と答えた娘。私が「昨日は麦草ヒュッテ、今日は白駒荘に泊まるんです」と話すと、「4歳で連泊?!」と驚かれました。

私たち家族にとっても、いろんな奇跡が重なって、遅いとか早いとかではなく、今だからできたことだったんだろうな、と思います。(大きくなったら娘も一緒に登ってくれないかもしれないし…)
今回、この旅を4歳の娘にも体験してもらえてよかったな、とひっそりと思いました。


3日目|白駒池一周ハイキング

宿泊者の特権、白駒池の日の出

最終日の朝。私は5時20分に起床。娘はまだ眠っています。夫はもっと早く起きて、日の出の写真を撮りに池へ向かったようでした。

私は朝ごはんができるまで、娘が起きるのを待ちながら、時々眠ったり、窓の外の景色をぼんやり眺めていました。

お出汁の匂い。人の気配。雲が早いスピードで流れている、静かな山小屋の朝。

白駒池を一周。苔の森ハイキング

朝ごはんを食べて、9時にチェックアウト。今日は白駒池を一周して、帰宅することにしました。娘は昨日かなり歩いたので、少し疲れているようでしたが、それでも不機嫌になることなく、自分の足で歩いていきます。

白駒池は、一周1時間ほどで散策することができます。

木道が多く、子どもと一緒でも歩きやすいコースです。「今回はここだけ歩いてみたい」という方にも楽しめる散策コースだと思います。

昨晩雨が降っていたので、森の中には泥になっている場所も。娘はそこを踏むのがお気に入り。「ねちゃねちゃー」と言いながら、踏んで遊んでいます。(長靴を宿に置いてきてしまったので、あったほうがよかったなと思いました)

歩きながら、虫眼鏡で観察。「何みてるの?苔?」と通りすがりの方が話しかけてくれて、「虫とか花だよ」と、娘もすっかりコミュニケーションをとれるようになっていました。

そしてマイカメラを取り出し、苔の写真を撮影。(すっかり夫の影響を受けている)

青苔荘でアイス休憩。最後は白駒荘でカツカレー

白駒池を一周する途中「青苔荘」に立ち寄って、娘はモナカアイスを、親はコーヒーを飲んで休憩。
最後は白駒荘に戻り、お昼にカツカレーをいただきました。


4歳子連れで北八ヶ岳・白駒池へ行ってみて分かったこと

今回、実際に行ってみて感じたことをまとめました。子連れ登山・子連れハイキングが初めての方にも参考になればうれしいです。

4歳でも歩けた?実際の歩行時間とコース

今回、娘はほとんど自分の足で歩きました。

  • 2日目は麦草ヒュッテ〜白駒荘:約1時間15分
  • 白駒荘〜高見石小屋:約1時間35分(休憩を含む)
  • 下山も40分ほどは自分で歩き、その後ベビーキャリーへ
  • 3日目は白駒池一周:約1時間半(休憩を含む)

ただ、2日目の高見石への岩場の多いルートは、4歳児には思っていたよりハードでした。晴れていたから歩けましたが、雨の日は大変そう。帰りに選んだゆるやかなルートのほうが歩きやすく感じました。

子連れなら、往復ともゆるやかなルートを選ぶほうが安心だと思います。

参考までに、娘はこれまでに高尾山や丹沢大山などで登山・ハイキング経験を積んでいました。

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おいしいものを目指すハイキングが、4歳のモチベーションに

振り返ってみると、今回の旅は「おいしいものを目指して歩く」ハイキングだったように思います。麦草ヒュッテの夕食では、とうもろこしとサクサクの揚げ物。高見石小屋では名物の揚げパンとピザ。白駒荘では、白駒池を眺めながら新鮮な野菜たっぷりの夕食。そして、いっぱい歩いた後のジャンボソフトクリーム。「次はあれを食べよう」というのが、4歳児にとってもちょうどいい距離のモチベーションになっていた気がします。今回は歩く時間も長かったのですが、大体1~1.5時間の間に一回は食事休憩を取っていたので、娘は歩ききれたような気がしています。

4歳の山歩きに持っていってよかったもの

虫眼鏡、マイカメラ、シール、おやつ。特に虫眼鏡は大活躍。双眼鏡やルーペなんかも良さそうです。
おやつは個包装のラムネがかなり重宝しました。次点でシナぷしゅのゼリーも。

スニーカーでも歩けた?4歳の子連れハイキングの服装と装備

娘はモンベルのズボンに上は薄手の長袖。靴はアシックスのスニーカーで歩きました。日陰は涼しいですが、日向に出ると暑く日差しは強いので、帽子やアームカバーなどで日焼け対策もしました。暑いときは半袖+アームカバーの組み合わせも重宝しました。

山の天気は変わりやすく、レインウェアや長靴などの装備は必須です。今回は2日間とも雨が降り、雷も鳴っていましたが、幸い夜だけでした。羽織は持っていきましたが、結果的には一度も使いませんでした。
泥で汚れたりしたので、子どもの着替えは少し多めに持っていくとよいかと思います。また、荷物はなるべく少なくしたいところですが、子どもの分は着慣れているパジャマを持っていきました。(なるべく安心して眠れるように)
大人は登山用の装備でした。(長袖+長ズボン+登山靴+帽子)

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子連れで山小屋に泊まる前に知っておきたいこと

高山の山小屋ということで、お子さんと泊まる際には山小屋のエチケットなどを事前に調べておくと安心です。

ドライヤーや歯磨き粉、お風呂での石鹸が使えなかったりすることもあります。ゴミもなるべく出さず、持ち帰るなどの配慮が必要です。消灯時間が決められていることもあります。(麦草ヒュッテでは21時頃。個室のため部屋の明かりはつけていても大丈夫とのことでした)

ただ、なぜこういう生活になるのか、資源の大切さなど、子どもと話す機会にもなるのかなと思いました。

不便と贅沢。山小屋で過ごした2泊3日

今回の旅は、高山の山小屋ということで、不便なこともありました。
普段の生活では当たり前にあるものが、ありません。

でも、それと同じくらい、贅沢だと感じることもありました。
クーラーがなくても眠れること。水がおいしいこと。入浴剤がなくても、芯からじっくりあたたまるお風呂に入れること。

食事もそうでした。最近はお米の値上がりもあって、できるだけ安いものをスーパーで選ぶことが増えていました。
山小屋でご飯を食べたとき、こんなに美味しいお米、久しぶりに食べたなぁ、と素直に思いました。
これは山小屋だからかな?と思って、帰りに茅野駅で塩むすびと豚汁を買って食べたら、これもまたおいしい。

きっとお米も、お水も、いろんなものがおいしいんだろうなぁと思いました。

何事も、一長一短。実際に体験してみないとわからないことがあります。「体験格差」という言葉もあるけれど、他の人と比べるのではなくて、体験したあとに自分がどう感じるか。それが大切なんだと思いました。


娘と北八ヶ岳を旅して

帰りのバスに乗ると、娘はすぐに眠りました。茅野駅でお土産を買って、あずさに乗って東京へ。

3日間、標高2000mを超える場所で過ごして、眠る場所も毎日違う。一日のうち、ほとんどは歩いていたし、娘にとってはなかなかハードな旅だったと思います。親としては心配していた部分もあったのですが、終始とても楽しそうにしていました。

帰宅してからも、「また娘ちゃんのおうち行きたいね!」「明日!」と言っていました。娘ちゃんのおうち。それは、山小屋のことです。

私は今回、初めて山小屋に泊まりました。娘は4歳で、もう「また帰りたい」と思える山小屋に出会った。
そこで見つけたのは、苔や虫や花。涼しくて静かな森。おいしいご飯。そして、見知らぬ人からもらった「がんばれ」の声。

子どもの目には、この旅はどんなふうに映っていたんだろう。

北八ヶ岳の白駒池周辺で過ごした、夏の2泊3日の記録でした。

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30代。東京在住。Webエンジニア。

夫婦のクリエイティブユニット「山とこども」として、写真と文筆を中心に活動中。
写真は夫、文章は妻が担当しています。

2026年にZINE『いつもの山』を刊行。
写真展への参加や、エプソンフォトグランプリ入選、OM SYSTEM「OM-5フィールドアンバサダー」など、写真を通した活動を続けています。
また、デザインアワード「Awwwards」Honorable Mention受賞経験を活かし、自身のブログも制作・運営しています。
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